暑い夜に眠れない場合、エアコンとの併用で快眠をもたらす対策があります。エアコンを使用すると体調が崩れる、なるべく利用したくない、という方もいると思いますが、あまりにも極端な暑さの場合は熱中症を防ぐためにエアコンの使用をおすすめします。
1 頭部を冷やすために氷枕を使う。
暑さによって体温が下がらず眠れない場合は、氷枕などを使用して後頭部を冷やしてみましょう。首のつけ根やわきの下、股関節などの血流の多い部分を冷やすことも効果的です。深部体温が下がりやすくなり、スムーズに眠ることができるでしょう。ただし、手や足を冷やすのは避けましょう。手足が冷えていると、体が体温を放熱しにくくなってしまいます。
2 お風呂でリラックスし、体を一度温める。
暑い日でも、シャワーだけでなくお風呂に浸かることを心掛けましょう。お風呂に入ることで全身がリラックスし、副交感神経が優位に働きます。また、お風呂に入ることで体温が上がり、その後に汗をかくことで体温が下がり、入眠しやすくなるのです。
【熱帯夜でも安眠するための入浴方法】
入浴は、就寝の1時間半前くらいまでに済ませておきましょう。お湯の温度は39〜40℃前後の熱すぎない温度に設定します。湯船にはハッカ油を少し垂らすと良いでしょう。湯上りがひんやりと気持ちよくなります。
3 就寝前に水を飲む。
眠っている間、人間の体は汗をかくことで体から熱を逃し、深部体温を下げています。しかし、体に水分が足りないと発汗による体温調節がうまくいかず、睡眠の質が低下してしまいます。そのため、寝る前にコップ1杯の水を飲んでおくようにしましょう。
4 就寝前にパソコンやスマートフォンを見ない。
スマートフォンやパソコンから発せられるブルーライト(青い波長の光)は、脳を覚醒させてしまいます。特に、スマートフォンは目から近い距離で直接光源を見つめるため、入眠を妨げる要因となります。就寝の1時間から30分前には、スマートフォンやパソコンを見るのを控えましょう。
5 入眠までのルーティンを作ることで、睡眠までの時間を短縮することができます。例えば、本を読む、マッサージをする、ストレッチをする、お気に入りのアロマを焚くなど、毎日同じ行動を取るようにしましょう。これによって、睡眠誘発ホルモンであるメラトニンの分泌が促進され、スムーズに眠りにつけるようになります。ルーティンは、体がリラックスできるものであれば何でも構いません。自分に合った方法を見つけましょう。
6 夏用の寝具を使用する。
暑さや湿気を軽減するために、夏用の寝具を使いましょう。すのこベッドや夏用のシーツを活用することで、快適な睡眠環境を作ることができます。
すのこベッド:通気性が良く、熱を逃がしてくれます。
夏用シーツ:ガーゼ素材やリネン素材など、吸湿性・放湿性・放熱性の高い素材がおすすめです。
7 夏用のパジャマを着る。
眠るときに着るパジャマも夏用のものを選びましょう。吸湿性・放湿性・放熱性の高い素材のパジャマは、体の熱を逃がしてくれます。化学繊維のパジャマのチクチク感や蒸れ感が気になる場合は、自然素材など肌触りの良いパジャマに変えることをおすすめします。楊柳素材やサッカー素材は凹凸があり、汗をかいても肌にべたつきにくく、不快感を軽減してくれます。